フィンランドデザインシリーズも、第3弾までで滞っていて、ほんとはまだ紹介したい会社がいくつもあるのです・・・。
しかし、先日、同じプログラムでフィンランドに来ている友人と話していた時に思いついたこと。
「私(たち)はここに、何しに来たんだろう。
色々目的はあるけれど、一番の目的ともいえるのは、『フィンランドの教育事情を知ること』だ。
となれば、もっと、教育事情を、まとめておくべきではないかな。」
・・・ということで、フィンランド生活や、日本文化紹介の様子だけでなく、今後はもう少し、教育に関する内容を増やしていけたら・・・と思っています。
さて今回は、フィンランドの算数教科書を何冊か見て感じたことをお伝えします。(あくまで、私の主観です。)
まず、算数の内容に入る前に、フィンランドの教科書について。
●国による教科書検定はない。
●教科書は、現場の複数の先生が執筆。毎年、改訂しているものが多い。
●教科書の選定は、各学校の教師に任される。ただし、教科書は何年か同じものを使用することから、現実的には、学校単位で選定している。
●出版社は主に、OTAVA社、WSOY社、TAMMI社、EDITA社の4社。
●前出の通り、教科書は学校持ちで、個人持ちではない。一般的には4年程度同じものを使用する。
●書き込みするタイプのワークブックは個人持ち。
算数の内容に入ります。
今回、参考にしたのは、以下の2種。
3年生の『Matikkamatka(TAMMI社)』
4年生の『Laskutaito(WSOY社)』
(実際には、
秋学期、春学期で2冊に分かれています。)
算数の教科書を見ていて、感じたこと。
●絵や写真がとても多く、ほとんどのページにカラフルな絵や写真がある。
●お金にかかわる問題がとても多い(本の1~2割程度は金銭に関する問題)。
●ほとんどが、フィンランド国内やEU内の、実際の数値を用いた問題。
本当に多いのが、お金に関する問題。
実際の通貨、
ユーロやセントが印刷されていて、
視覚的にとらえられるようになっています。
実物を多く扱うこと、
実際の数値を用いることで、
実生活に生きる
算数の学習ができているのだなと感じます。
お金は、実生活で算数を最も用いる場面。
問題が多いのも、納得です。
フィンランド人の大人の会話の中で、
距離や人口、面積等、
すぐに数字が出てくるのも、
この算数の学習が
生きているのかなと思います。
日本同様、
教師専用のテキストがあります。
各ページについて、
教え方、ポイント等が書かれている他、
テストは、このテキストを用いることも、先生が自作することも、他の本等から用いることもあります。
(実際は、このテキストの問題を用いる先生が多いそうです。)
また、どの会社も、インターネット上で、教科書の内容が復習できるようなサイトを作成しています。
学校でも、パソコン室にて子供たちがそのサイトを用いて学習したり、先生が授業中に活用することもしばしばです。
ひとことで言えば・・・・教科書がとてもよくできていて、実用的です!
教科書のレベルの高さが、この国の教育の特徴の一つではないかと思います。
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