今日は、いくつかの目的のひとつ、「この国の図書館制度や読書指導について知る」について。
学び得たことを、まとめておこうと思います。
また、いろいろな街、町、村へ出かけるたびに、チャンスがあれば、図書館に足を運んでみたので、実際の写真と一緒に紹介したいと思います。
まず、この国の読書状況、図書館利用制度について。
フィンランドをはじめ、北欧の人たちは、冬の夜の時間が長いこともあり、本を読む時間が長く、読書好きと言われます。
あるデータによれば、フィンランドでは、国民1人あたり平均1年間に21冊の本を借りています。(ちなみに日本は4冊。)
この利用率は、世界一と言われます。
ネットワーク化されていて、ほしい資料がその図書館で手に入らなかった場合、近隣の図書館から借りることが可能なのです。
また、移動図書館もあります。
これは、町から離れた地域に住む人が利用するため、
また学校の時間にも子供たちが利用するためのもの。
フィンランドの図書館は、本の貸し出しの他、音楽CDや楽譜、マンガ、ビデオ、DVD、読み聞かせCDやテープの貸し出し、新聞や雑誌の閲覧、そしてインターネット検索ができる場です。
新聞は、国内で毎日、56誌発行されていますが、各地の新聞何十種類かが置かれています。
(フィンランドの人口530万人に対して、新聞発行数が56。これは世界的に見ても、多い方だそう。)
実際、図書館に行ってみると、確かにいつでも、多くの人が利用しています。
子供が本を借りに来ていたり、大人が調べ物をしていたり、お年寄りが新聞や雑誌を読みに来ていたり。
Forssaの図書館は、簡素なCafeも付いていて、ランチも食べられるので、1日図書館でゆっくり過ごすお年寄りもいます。
子供や成人の他、10代の若者たちがたくさんいるのが、特徴的かなと思います。
10代の若者たちの目的は様々。
本や音楽CDなどを借りたいという人もいれば、単に友達と落ち合う場、友達と遊びに来る感覚の人も。
中には、パソコンにむかって、必死にゲームしたり、Facebookとにらめっこの若者も。
では次に、この1年で行ってみた図書館を、写真と共に紹介します。
まずは、我が街、Forssa。
夏前に、1年生と図書館見学したことを
このBlogに、写真と共に載せましたが、
再び。
子供の利用するスペースが
図書館全体の4分の1くらいあって、
広いなという印象です。
これは、ヘルシンキの国立図書館。
ヘルシンキ大学図書館が、国立図書館の役割も
果たしています。
私が見学に行った夏は、外壁工事中だったので、
正面の写真ではありませんが、
外観からして、重厚な雰囲気。
ヘルシンキには、
他にもいくつか図書館があります。
ここは、中央郵便局の2階にある、
音楽専門図書館。
ここもまた、観光客も入場可能。
そして、なんとここは、
音楽を編集する設備も整っており、
これまた、観光客でも使用できます。
3番目は、フィンランド中南部の街、
タンペレの図書館。
空からこの図書館を見ると、
森のような形にデザインされているそうです。
ちなみにこの図書館の地下に、
有名な観光スポット、
ムーミン博物館があります。
写真には撮れませんでしたが、
このようなカウンターで貸し借りの手続きをする他、
セルフサービスのカウンターもありました。
最新設備が整っている図書館には、
セルフサービスカウンターもけっこうあるそうです。
4番目は、フィンランド西部の街、トゥルクの図書館。
最近、新しくなったこの図書館。
ガラス張りの外観に、デザイン性の高い家具の内部。
とても図書館とは思えない、おしゃれな雰囲気があります。
これは、子供用スペースの一部。
5番目は、ヘルシンキから30kmほど
北東の村、Sipoo(シポー)の図書館。
村でも、図書館設備はまったく変わらず、
整っていました。
子供たちのスペース。
楽しい雰囲気を作り出す工夫が
どの図書館にもあります。
6番目。フィンランド北部、ロバニエミ。
アルヴァ・アアルトさんの建築ということでも
有名な図書館です。
アアルトの建築についての文献が
まとめておいてあるスペースもありました。
子供スペース。
家具は、アルヴァ・アアルト。
ファブリックは、マリメッコ。
なんとも、フィンランドらしいスペースです。
最後は、ロバニエミよりも北の町、
イヴァロの図書館。
サーミ族が多く住む地域ということもあり、
サーミ族の民族衣装を着た
ぬいぐるみが飾ってありました。
どこも共通して言えるのは、「スペースが広い。デザインが素敵。」という点だと思います。
そして最後に、フィンランド人で、以前(フィンランドで)教師をされていた、メルヴィ・ヴァレさん(日本で翻訳・発行されている『フィンランド国語教科書』の著者です。)の言葉を。
メルヴィ先生は、子供たちに考える力をつけるための方法として、読書指導に力をいれてこられた先生だそうで、「本について考え、話し合うことの大切さ」を、ある本のなかで力説されています。
共感した内容が多くあったので、引用させていただきます。
●文章が『読める』ことと、その文章の『内容が理解できている』かは、別のこと。
●文章が『読める』ことと、その文章の『内容が理解できている』かは、別のこと。
本の読み聞かせをしてもらっている子と、そうでない子では、言葉を理解する力にとても差があると感じる。
本を読んでもらっている子は、言葉をたくさん知っていて、文章を理解する力がずっと高い。
対して、言葉の理解力が低いために、問題につかわれている言葉の意味そのものが分からない子がいる。
●話す言葉と、文字に書かれた言葉は違う。
●話す言葉と、文字に書かれた言葉は違う。
話す言葉より、本に書かれている言葉は長く、言葉の並ぶ順序も違う。
だから、本の読み聞かせをしてもらっていないと、本に書いてある言葉や文章の意味が分からない。
書いてある言葉は、まず耳で聞くことによって、だんだんと理解できるようになり、やがて自分の会話や作文にも使えるようになる。
●数人で同じ本を読んで、ひとつの章を読むたびに、主人公はだれか、どんな困難に直面し、どのように解決していったか等、内容について話し合うことも大切。
●数人で同じ本を読んで、ひとつの章を読むたびに、主人公はだれか、どんな困難に直面し、どのように解決していったか等、内容について話し合うことも大切。
読んだものを理解し、自分の中で整理して、自分の言葉で語ること、書いてあることについて、自分はどう感じるか、考えるか、を語ることが大切。
これは、テストの問題でも同じで、自分が出した答えが間違っていたとしても、なぜそのような答えになったのか、その答えを出すまでにどう考えたか、を説明できることが大切。
人と比べるのではなく、自分には何ができるのか、自分はどこまでやることができたのか、ということを考えることが大切。
うーん、なるほど。
実際に学校でも、
●担任の先生による読み聞かせ(低学年)
●読書感想画・・・自分が一番悲しい・嬉しいと感じた場面の絵をかく
●主人公になりきる・・・主人公の言動について、自分だったらどうするかを考えて文にかく。
などを、見聞きしたことがありました。
これらを学んだ今、
自分に何ができるのかはっきりは分かりませんが、実践できることがきっとあると思っています。
自分に何ができるのかはっきりは分かりませんが、実践できることがきっとあると思っています。
どの図書館も素敵だねぇ。
返信削除こんな図書館なら、通いたくなるねぇ。
ちなみに、私は最近図書館フル活用しています。
読むのが追いつかないよ。。。。