今日は、硬い話になりますが、フィンランドの義務教育制度について、かきたいと思います。
(フィンランドの社会改革についてかかれた本と、こちらに来て聞いた話とを参考に、まとめました。)
〈現在の義務教育制度の開始とその背景〉
1960年代、それまで農業国だったフィンランドも、急速に工業国に変容してゆき、質の高い製品を生産するために、新たな教育が必要だと考えられました。
それと同時に、フィンランドは福祉国家の建設を志し、そのためには高い教育を受けた労働力が必要だと考えられるようにもなりました。
そして1968年、居住地や親の所得にかかわりなく、すべての児童が、高い水準の9年の義務教育を受けられるようにする法案が可決され、現在の義務教育制度が確立されました。
また、教育制度の改革には教員教育の改革も必要と考えられ、教員の教育は、修士レベルの教育を施すこととなりました。(教員は皆、大学院レベルの教育を受けているという訳です。)
〈フィンランドの教育の基本〉
●全国どこでも教育は無料であること
・・・義務教育はもちろん無料です。
義務教育終了後、高校か職業学校へ進学することが奨励されています。
その後は、フィンランドか外国の大学、または職業大学校へ進学することが可能です。
これらの教育も、無料なのです。
●すべての児童と青年には教育を受け学ぶ権利と義務があり、
水準が全国どこでも均等に保たれていること
・・・全国一律無料の義務教育なので(日本でいう私立学校はほとんどないので)、
どの地域、どの学校で教育を受けたかはその後の進学に影響しないと言われます。
また、普通高校卒業生が大学検定試験を受けて進学するのと同じように、
職業学校からも卒業証書があれば、成績次第で大学または職業大学校へ進学できます。
(方向転換が容易にできたり、成人後も希望すれば学び直しができたりする、という訳です。)
⇒フィンランドの教育は、能力別ではない、「最終的に、すべての国民のレベルをあげる制度」
といわれています。
こちらに来て、早5か月になろうとしています。
来た当初、日本と比較しては、「こちらの学校は●●だなぁ、日本とは違う。」と、違いを見つけることが多くありました。
「違い」の要因は、「文化」だったり、「環境」だったり、「制度」だったりする訳ですが、そのひとつ、「制度」について、大まかにでもまとめておきたいなと思い、記すことにしました。
「フィンランドのここはいいなぁ。」と感じる点を見つけても、「でも制度が違うからなぁ。しょうがないか・・・。」と、割り切って考えることがあります。
つまり、帰国して仕事復帰しても、一教員の私がすぐにどうこうできることではないなぁと思ってしまうのです。
その「制度」が一体どんなものなのか、現地の人から聞いて正しく理解したり、
その制度の背景にある文化や環境を、体感することで知ったりすること、
今の私にできることはそのくらいですが、それらを日本の人に伝えることで、何か未来の役にたつといいのだけれど・・・・・と思いながら、暮らしています☆
0 件のコメント:
コメントを投稿