1月以降、色々な学校を訪問していたため、定期的に観察できなかった、研修校の英語の授業。
それでも、研修校へ行く日は英語の授業にお邪魔したり、他校訪問の際も「英語の授業を見学したい。」とお願いしたりして、不定期に英語のクラスに参加していました。
そこで今日は、1月以降の英語授業見学から、記録しておきたいことを羅列し、最後に私の現段階での考えを付記し、「English 完結編」としたいと思います。
〈研修校 3年生〉
●子供たちは歌を聞くことが大好き。英語学習での歌は、「上手に歌う。正しく歌う」というよりは、「歌を聞いたり、歌えるフレーズを歌ったりするうことで、英単語や英文に親しむ。楽しく歌に親しむ。」ということが目的のよう。実際、歌はあまり歌えなくても、先生も子供も気にしない。
●動詞の学習で、絵と単語のかかれたカードを用いた、神経衰弱ゲームが子供たちに好評。ゲームをしながら、単語の意味を考えたり、発音したりできていた。
●3月7日現在、14課まで学習が進んだ。毎課、20個以上の単語が出てくるので、子供たちは全部覚えきれていない。それでも、どの課で出てきたかはわかるので、テキストを見ながら学習している。また先生は、以前よりも頻繁に、単語テストを行い、子供たちが覚えられるように工夫されていた。
〈研修校 6年生〉
●文法のまとめて復習。2月は、過去形や日付・曜日の言い方、3月には比較級・最上級の復習をしている。文法は今までのまとめでも、新出単語は毎課30以上出てくる。
●不規則動詞の過去形は、5年生までに30個ほど学習。6年生で更に30個ほど学習。
●2月中旬に、アメリカ・アリゾナ州のペンパルとの文通、3回目の手紙郵送。
●2月下旬に、台湾からの交換留学生(高校1年生)の話を聞き、台湾の文化について知る機会もあった。
●1月から、英語の教室に「Language of the world map」が掲示されている。6年生はこれに興味をもつ子が多い。どの国で、どんな言語が話されているか、「国=言語」とは限らないこと、などに興味をもっているよう。
〈研修以外 色々な学年〉
●どの学校も、3年生の英語学習から、英語で指示を出している。
●4年生。アメリカのアニメDVDの鑑賞。ストーリーを見聞きしながら、耳で拾った単語をノートに書き出す。15分で、50個以上の単語を書き出した子もいた。
●3年生。衣類の単語を覚えるゲーム。円くなり、「We've got a cap.」 「We've got a cap,jacket,・・・」 のように、一人ずつ単語を言いながら、前に聞いた単語も挙げる。だんだん単語が増えていくので、先生が黒板に単語の頭文字を書き、なるべくたくさん単語が出てくるよう、手助けしていた。
●6年生。テスト後の授業だったので、新しい課には進まず、復習として、一人1台のミニラップトップを用いて、文法の復習。
●5年生。Mr.Beanの動画を見ながら、レストランでの食事の注文の仕方を知り、2人で対話練習。
「Can I have the menu,please? 」 「There you go.What would you like?」
「Could I have -- and --- ,please?」 「Anything to drink?」
「----,please.」 「How about the dessert?」
「-----, please.」 「--,---,----,----- coming right up.Thank you.」
●5年生。早口言葉で、「th」の発音の練習。
Meathew's birthday is on Thursday,the thirteenth of May.
Beth's birthday is on Thursday, the thirteenth of May,too. Both are twenty three. (3回繰り返す)
・・・・まだまだ、色々とありますが、このあたりで終わりに。
さて、ここからは、私の、今の段階での考えです。
(記録しておかないと、今後の帰国・仕事復帰等々の準備で忘れそうなので、ここに書いておきたいと思います。)
1年間、フィンランドの小学校英語教育に触れ、大人の実態と照らし合わせて、分かったことがあります。
「小学校3年生の段階から、これだけ学習しているから、
大人はほとんど英語が流暢に話せるし、
他の言語に対しても学習意欲が高く、大人になるまでに何か国語も習得する人も多い。」
ということです。
日本の小学校英語教育との違いも、分かりました。
フィンランドでは、文法(読み・書き)、リスニング、会話すべてにおいて、小学校3年生から学習し始めています。
対して、日本では、「コミュニケーション能力の向上」を柱にしているので、会話中心、コミュニケーション重視の英語教育が実践されています。(この1年の変化は、私にはわかりませんが・・・。)
私の考えとしては、日本でもフィンランドのように、小学校の段階から「リスニング・文法・会話」の英語教育を実践したらいいのでは、と思います。
というのは、次のような理由からです。
日本での英語教育で、コミュニケーション重視ゆえか、ゲームや歌を歌うことがよくあります。ゲームが盛り上がったり、歌を盛り上がって歌えていれば、英語の授業は成功したと考えられる傾向がある気がします。
でも私は、その「盛り上がり」に時間を割くよりも、知識としての英語を教えることに時間を費やした方が効果的なのではないかと思います。
将来的に英語を使えるようになるために、ゲームや歌の盛り上がりは、あまり重要ではないと考えます。
そして、一度の学習で100%の定着を求めるのではなく、小学校の段階から大人になるまでに何度も学習することで、定着=英語が使える日本人 になっていくのではないかと思います。
もちろん、日本とフィンランドの文化的・歴史的背景、教育現状は違いもたくさんあります。
フィンランドは、人口約530万人。EUに加盟していて、隣国も陸続き。英語が話せることで仕事の幅も大きく広がります。アルファベットも、母国語のフィンランド語と、ほぼ共通。
日本は、人口も多く、島国で、アルファベットも身近ではありません。
また、「英語より母国語の学習が大事。」という意見もあり、私もその考えに反対という訳ではありません。(むしろ、母国語の学習重視には大賛成。)
それでも、「多くの日本人は英語を話さない。」という現状が、観光・仕事・留学等で、他国から日本に来るにとって、問題のひとつなのは、事実です。
国際化とか、インターネット等の普及で、意識的にも、世界全体が近くなっている現代、
私は、日本で、もっと英語を話せる人が増えるべきではないかなと思っています。
そのために私は、まず、
このフィンランドの現状を、日本の人々に伝えていくことから始めていけばいいのかなと思っています。
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